チーフトリマーから

ブラッシングのお話-つづき-


何処のお手入れ用品コーナーをみても、種類もメーカーも違った物が“ずら〜”っと並んでいてよく見ると、少しずつ形も違う。。。
「どれ買っていいのか分からない!」と悩んでしまいますが、それは私も同じです。 薦められた物を購入し使っているうちに、すぐに馴染んでしまうものとか、いつまでたってもシックリしなかったり。。。手にもった時に、重すぎず、軽すぎず、大きすぎず、小さすぎず、シックリくるものを探してみてください。

私がトリミングをするときに、使うブラシは主に、ピンブラシ、スリッカー、コームの3種類です。犬種、毛質・毛量などによって様々なタイプのものを使い分けます。
お家でも1種類だけでなく3種類くらいはあると、いろいろ便利かもしれませんね。
ではこれらのブラシを使って「どのくらいブラッシングする?」のがよいのでしょう。

ご存知の方も多いかと思いますが、我家にはアメリカンコッカースパニエルという犬がいます。そう、当店のホームページや年賀状などにたびたび登場している毛の長〜い犬達です。正直なところ、私は彼らの日常のブラッシングをした事がありません。せいぜい、洋服を着せた後の脇の下に毛玉が出来た時、お尻にウンチが付いてしまった時や枯葉マンに変身してしまった時にブラッシングする程度。。。。でも、必ず1週間毎にシャンプーをします!「必ず」。自分の具合が悪い等、諸事情にはかかわらず、「必ず」しています。。。 この「1週間毎」というのは、うちの子は「これ以上何もしないと毛玉がいっぱい出来るし痒くなるぞ!」という期間です。ワンちゃんによってその期間は10日間あるいは2週間なのかもしれません。
この「必ず」が出来る人は、ほとんどの犬種で日常のブラッシングが簡単に済みます。 でも「必ず」が出来ない人は、その分、少しでも多く、シャンプーしない日に手をかけてあげる事が大切です。短毛種やサマーカットにしている子でも、お散歩から帰ってきたらホコリや草などがついていないかしら?と簡単にブラシを入れたり、時には、念入りにお耳やお腹を見たり、触ったり。。。
そして、短毛種なら1ヶ月半〜2ヶ月ごと。サマーカットにしているワンちゃんも1ヶ月〜1ヵ月半毎にトリミング室へ行くという一定のサイクルを決めておくと、ワンちゃんもそのサイクルを理解し、トリミング中も落ち着いた時間を過ごせる事が多いようですね。

「ブラッシングの必要性」はトリミング室に行くと「今日は毛玉がたくさん出来ていたのでお家でマメにブラッシングしてあげてくださいね。
「今日は毛玉取り料金がプラスになります♪」というトリマーの“笑顔のコメント”を防ぐだけでなく、ブラシを入れる事で、ワンちゃんとのスキンシップにもなります。マッサージ効果はもちろん、物言わぬワンちゃんの体の異変、特に体の表面のできものや皮膚病などに気がつく時もあるので是非日常的に行いたいものですね。何より、私としては、せっかく縁があって巡り会えたかわいいワンちゃん達なので「そのくらいの時間と手はかけてあげていただきたい !」と日々思っております。 どんなブラシを使ったら良いの? どのくらいのペースでブラッシングをしたら良いの?そんな飼主さんには、ペットエイドでも、お店で使っているものを数種類置いていますし、いつでもご相談に応じますのでお気軽にご相談下さい。